こんにちは。栃木県小山市を中心にオフィス環境づくりをサポートしています、栃木小山オフィスづくり.comです。

数回目のブログで「ＤＸ」とは、という記事を書きました。今回、もう少し踏み込んだ話をしたいと思います。

さて、ＤＸに挑戦してみようと思った時、何から初めて良いのかわからないという方がほとんどだと思います。色々なアプローチの仕方があるのですが、目的は経営改善ですので、それに沿った挑戦でないと意味がありません。単純にペーパレスをすれば良いものではありません。

ここで、実例を紹介いたします。昨年、あるお客様より基幹システムの入れ替えについて相談がありました。現在のシステムが、パッケージソフトにある程度のカスタマイズをされたものだったので、私もその程度に考えていました。しかし、現状のシステムの話を聞いていくとその程度のカスタマイズでは、足りないことがわかりました。そのまま進めると前回の入れ替えと同様で使いづらいものになる可能性が非常に高くなります。ここで出てくるのがＤＸの考え方、「見える化」です。

現在の業務を詳細にヒアリングし、課題点を抽出しフロー図にして見える化をすることが、重要だということに気が付きました。弊社のグループ会社に、プロセスマネジメントという会社があります。この会社は、まさに業務の棚卸しをして、その見える化を

提供してくれるプロ集団です。お客様に提案したところ、やはりもっと使いやすいソフトにしたいという希望がありましたので、システム設計の前に、業務の見える化をすることに賛同をいただき、契約になりました。

　いざ、ヒアリングが始まると、エクセル作業が中心にありました。システムから抽出したデータをエクセルで加工し、再度システムに戻すという作業が膨大にありました。また、エクセルの使い方や仕事の進め方は属人的で、その人がいなくなると、最悪業務が止まってしまう可能性が発見できました。そしてなんと、エクセルとシステムの使用比率がエクセル９０％、システム１０％という結果が見えてきました。このヒアリングには４ヶ月という時間がかかりました。お客様からは、プロセスマネジメントに頼んで良かったとの言葉をいただきました。

　ヒアリングをせずにシステム開発をしていたら、前回と同じ轍を踏むことになっていたのです。これからシステム開発になりますので、その結果は、また数カ月後にお話しします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Ｙ．Ｉ）