今回は、小山市の認定こども園であるみのり幼稚園様から園内のWi-Fi環境の整備をしたいとの事で問い合わせをいただきました。

早速、現場調査をさせていただき現況や困りごとをヒアリングし、確認いたしました。

今回の要点が計6つありました。

①Wi-Fi環境はあるが、家庭用の機器を使用しているため場所によっては繋がりにくい。

②リモート会議、研修があるが、上記の理由で場所が限定される。

③園のICT化を進めたい。(将来的に、どのような用途でも利用できるようにまずは環境をきちんと構築したい。)

④将来的に保護者の携帯等でも使えるようにしたい（現状では必要なし）。

⑤セキュリティーは、万全にしたい。

⑥出来れば夏休み中に完工させたい。

大まかに、以上の6点の課題が見つかりました。

この6点を解決する方法として、大きな園内をカバーできるような業務用の性能の良い商品を選択し、かつセキュリティーの保持も目的としました。

そしてお急ぎとの事でございましたので、お預かりした図面を元にイメージ図を作成し、2日後には機器の設置場所及び機器のご提案をしました。

実際には下記の図面を元にお客様と打ち合わせをしました。(イメージ図)

ヒアリングをしていくと、Wi-Fiだけではなく大元のルーターの交換も必要なことがわかりました。

そこで、商品は米国でも幅広く流通しているUbiquitiを選択しました。

日本国内メーカーだとアンテナが飛び出ていて、いかにもWi-Fiが飛んでますよというアピールをしているデザインの商品が主流ですが、今回の商品は円盤形でどのような環境にもマッチするデザインです。

また、デザインだけでなくセキュリティーについても大変優秀な商品です。

通電していることが分かるようにデフォルト設定ではランプが点灯します。

どんな環境に合わせられるように色も自在に調整できますのでデザイン性･性能も申し分のない商品です。

もちろん点灯させないことも選べますので、今回の案件につきましては3歳児のお昼寝などをする部屋のみ、園児の気にならないよう消灯しました。

こちらは屋根の形状の関係で屋根裏配線ができないため、外配線になっています。

もちろんUbiquitiはPoE対応ですので、PoE LANケーブルを使用すればケーブル一本で電源の供給とインターネットの通信もできます。

電源用のコンセントの心配する必要がありません！

※PoE=Power over Ethenetの略で、LANケーブル1本で電源も供給できるという技術です。

従来通りだとLANケーブルと電源コードの計2本が必要です。

こちら同じ屋外ですが、幸い屋根裏配線が可能でした。

ケーブルを屋根裏から通して綺麗にまとめました。

配線についても考えました。

建屋がいくつもあり、どうしても屋根の上での配線が必要でした。

たまたま、既存の配線が通路の屋根の上にあったので、それに抱かせるように屋外用の被覆されたLANケーブルを設置しました。

屋内の天井裏の配線も必要になるため、屋内用LANケーブルも配線しました。

今回は配線を通すにあたって、どうしても途中に点検口も作らなければならない状況だったため、即席で点検口も作成させて頂きました。

前述しましたが、今回の施工に関しては、幼稚園の夏休み中に完工させたいとの事でしたので夏休み中に行いました。

夏季保育、預かり保育等で園児がいる時間は、事故の無いよう人員配置をして園児が工事場所に近づかないようにしました

今回は家庭用の無線ルーターのみで運用をされていた為、ネットワーク環境もガラッと変更させて致しました。

Wi-Fiだけではなく、ルーターの交換やスイッチングハブの導入も行わせて頂きました。

機器の導入に伴い、配線の集中管理ができるようにネットワークハブを大型の物にし、ラックに収めてあります。

今後、増設や他のネットワーク機器が増えても大丈夫なように大容量のラックにしてあります。

勿論、ラックには鍵もついているためセキュリティーも万全です。

今回は事前にある程度キッティング(事前の設定)をさせて頂き、現地にて再調整をしました。

ネットワークを切り替えた為、稼働直後にプリンタの出力がうまくいかないというトラブルが少々起きましたが、きちんと対応をさせて頂き動くようになりました。

今回は規模的に大きかった為、工事期間は、2日間。

初日は、LANケーブルの敷設。2日目に機器の設置、調整。

予定通り、施工完了しました。

写真として載せきれておりませんが、Wi-Fiのアクセスポイントは計9箇所設置させて頂きました。

今回の案件ですが、最初にお問い合わせを頂いてから施工まで約1ヶ月で対応させて頂きました。

他社様でここまでクイックに納品するのは簡単ではないと思います。

これも、ワンストップで対応できる体制が整ったためです。

今回は進駸堂販売グループの力を結集し、お客様ファーストの仕事ができたと自負しております。